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EOS KissX4へMagic Lanternを導入 (2011/11/22)

簡易インストール手順、使用法は、こちら、、、

  • ビデオ撮影機能のあるCANONの一眼デジカメには、Magic Lanternと呼ばれるファームウェアが公開されています。(非公式なツールなので、適用は自己責任で)
  • 現在のMagic Lanternで利用できる機種は、5D MarkII, 60D, 50D, X3, X4, X5, X50(機能の一部は機種に依存).
  • Magic Lanternを使って、CHDKと同様にデジカメの機能を拡張できる(特にビデオ撮影関係が充実).
  • 天文関係では、特にインターバルタイマーや30秒を超える長時間露光など興味深い機能を拡張できる.
  • また、CHDKではgridと呼ばれていましたが、これと同様に任意の構図パターン(Custom cropmarks)を表示できる.
  • CHDKでは、スクリプトでグリッドを表示しますが、Magic LanternではBMP画像(720x480)を用意して表示する方式.
  • BMPファイルを作るには、透過色の設定などが必要で、手順はやや煩雑(pythonの環境が必要)
  • 画像はインデックスカラー方式である必要があり、パレットの0が透過色、パレット3が準透過色、パレット20がさらに透過性の高い色となっている.
  • ただし、要はビットマップの画像を作れば良いので、その分、自由度が高いパターンを表示できる.
  • cropmarkの画像は8枚まで設定できるので、あらかじめカメラの望遠レンズや望遠鏡の焦点距離に応じた画像ファイルを用意を準備しておくことができる.
  • 望遠鏡の焦点距離とCCDサイズ、北極星の真の北極からのオフセットを考慮したパターンをcropmarkに登録し、赤道儀の極軸を正確に設定するツールとして利用できそうです.
  • 透明化処理を加えた画像を生成できるようにツールを改善しました
  • ただし、現状のバージョンは、表示されるパターンの色の設定に問題がありますが、暫定版ということで公開します.
  • 表示される画像をPCへ保存(ファイル名は8文字以内)し、SDカードのcropmksフォルダへCopyして利用する
  • CHDK用をベースにしてcropsmark用の画像を生成するツール
  • 次の画像は、Magic Lanternの機能を利用して液晶画面をキャプチャ(Debug menu)したもの.(焦点距離425mm(=500 x0.85 レデューサ),CCDサイズ14.9mmとして計算)
  • 望遠鏡はBORG76ED

  • カメラの液晶表示画面
  • この画像では撮影対象が写っていないが、透過色を設定しているので、実際には撮影対象とともにオーバーレイ表示される.

  • 長時間露光60秒を設定し、赤道儀を600倍速で回転して撮影した北極星の軌跡(の一部,トリミングなし)
  • カメラが三脚と干渉し、全周の撮影は無理でした、、、
  • ライブビューで星を表示しながら極軸を回転させると、cropmarkの円周に沿って北極星が移動.北極星の時角を計算しておいて、cropmarkの該当する位置へ北極星を導入すれば、一回で極軸設定が済むかも?
  • 雲を通しての撮影となった影響で、コントラストが悪い、、、

    LINK

  • 内容が一部重複しますが、ブログでも簡単に紹介してみましたmars_999のブログ
  • Magic LanternのWiki
  • Unifiedバージョンの機種ごとの対応表など
  • cropmarksの解説
  • 透明化処理スクリプトの解説